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ケイタイ指導者セミナー
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      −8月22日、奈良市の春日野荘で開催−

 まず「ケータイ・インターネットに潜む危険性」という題で講義がありました。その内容の一部を紹介します。

 親は、主に連絡手段として子どもに携帯電話を与えますが、子どもはメール、仲間作り、音楽を楽しむといった情報、コミュニケーションツールとして携帯を欲しがるのが普通で、電話はおまけに過ぎない。そして子どもにとって魅力的で便利なこの機能は、実は犯罪やいじめなどに利用されることが多い。親の思い至らないところで子どもが大きな被害を受けることがある。
 こういった危険から子どもを守る為には、携帯会社のフィルタリングを利用するとともに、親や教師といった周囲の大人が子どもの様子や携帯に関心を持って、何かあればその都度対処する「人間フィルタリング」がとても大切である。

 続いて「子供の発達と地域の教育力」という題で、茨城大学の長谷川幸介先生の講演がありました。先生自身が地域の中で「近所のおじさん」として子育てにかかわっていることを軽妙な語り口調で楽しくお話ししてくださいました。

 どちらのお話からも、大人が子どもを取り巻く状況や子ども自身に関心を持って、子育てに積極的に参加していくことの大切さを教えられました。


 私たち大人ひとりひとりが、親であったり、近所のおじさん、おばさんであったり、職業を通してであったり、いろいろな立場で子どもと関わることが次代を担う子どもたちを育てていくことになるのだと思います。そういう意味で里親という役割も、とても大切であるとあらためて感じました。
                        (里親X)