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里親を考えるつどい
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 平成20年1月24日(木)午後1時30分から、橿原市内の奈良県市町村会館で、里親のことをもっとたくさんの人に知ってもらうことを目的に『里親を考えるつどい』が開かれました。主任児童委員、市町村福祉関係者を中心に200名の参加がありました。
 里親制度の説明の後、大阪市立大学の山縣文治教授の『里親〜新たな家族のつながり〜を考えるつどい』と題して視聴者参加型の講演がありました。その後、県内の2人の里親さんより体験発表があり、子育ての上での貴重な生の声を聞くことができました。

     参加者の感想の一部をご紹介します。

*普段、里親や養子について、あまり考えたことがありませんでしたが、今回、とても勉強になりました。血のつながらない子どもを、実の子どもと同じように育てられている方の話を聴かせて頂き、本当に素晴らしいと思いました。子どもと関わる仕事をしている私も、自分なりに考えていくことがまずは第一歩だと感じました。

*講演や里親の体験談を聴いて、里親のすばらしさを感じました。里親制度の理解も深まり里親がすごく身近に感じられました。血がつながっていても、つながっていなくても愛情があれば子育ては十分できるのですね。もっともっと里親制度を充実させてほしいです。

*子育ての原点は、子どもの命を守り、順調な成育を望み、愛しさをもって育むことであり、そのことは親の義務であることをしっかりと再認識しました。里親制度を広めるためにも、家族のあり方を考え直し、親としての自覚をしっかり育てるような教育や訓練も必要であると思います。

*子どもが幸せになってほしいと考える地域社会を作るためにも、里親の体験発表などの場を通して、里親制度の認知度を高めることが大切であると思います。今日、親の離婚や、子どもたちへの虐待などが増えており大変な時代です。親の教育が必要な時期に来ていると考えます。
*里親さんの体験発表を聞き、里親の家庭で生活する子どもの様子や、子どもに対する里親さんの熱意が伝わってきました。里親さんの努力、考え方は素晴らしいと思います。

 施設職員としては、施設内でももっと努力すべき点、改善すべき点はありますが、要保護の子どもたちを預かるという同じ立場の者として、里親と施設が連携、協力して子どもの明るい未来を目指していければと思っています。

講師:山縣 文治教授の紹介
  専門分野:社会福祉 子ども家庭福祉
    委員等:内閣府「子どもと家庭を応援する日本」
                    地域・家族の再生分科会委員
         厚生労働省社会保障審議会臨時委員
         厚生労働省「今後目指すべき児童の
            社会的養護体制に関する構想検討会」委員
          大阪市社会福祉審議会委員
         (社)家庭養護促進協会理事