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      近畿地区里親研修会

 6月9日(土)、平成19年度の近畿地区里親研修会が神戸市産業振興センターで開催されました。

 午前は講演で、演題は「こどもへのまなざし、『抱きしめよう、わが子のぜんぶ−幼児から思春期に向けていちばん大切なこと−』」。講師は佐々木正美先生(児童精神科医、川崎医療福祉大学特任教授)でした。
 約1時間半、「人を信じる基盤は家族にある」「人は生まれながらに、自分の価値や生きる意味を持っており、人間関係を通してそれに気づく」ということや、「喜んで育児をする親に育てられる」ことの重要性についての講演がありました。
 午後はパネルディスカッションで、「子育て実践の経験と提言『乳幼児期、小学校、中学校、そして進学・就職−里親の立場、里子の立場』」でした。
 コーディネーターには(社)家庭養護進協会神戸事務所・事務局長の橋本明氏、助言者に講師の佐々木先生、バネラーには神戸市里親会から里母さん2人、里子として養育された経験のある成人女性2人が参加しました。
 里子の2人は結婚され、それぞれ漫画家、看護師として活躍しています。各パネラーが15分の持ち時間で自己紹介をした後、質疑応答がありました。
 「ホームメード(実子)と養子は同じか?」という質問に対して、「最初は同じと思っていたが、子どもが成長するにつれ、考え方が変わった」というお話が心に残りました。
 最後に、各パネラーが里親制度に対する提言をして、研修会を締めくくりました。それぞれの提言に共感しましたが、「こども家庭相談センターのケースワーカーさんには長期的に関わって頂きたい」という提言は、特に実現してもらいたいものです。

 10時半から16時まで、長時間の研修会でしたが、大変充実した内容でした。