直線上に配置

         第2回里親研修会

 平成18年11月11日(土)、里親会が初めて主催し、宝山寺福祉事業団の児童養護施設・愛染寮、いこま乳児院、並びに児童家庭支援センターてんりのご協力、共催、奈良県中央こども家庭相談センター、奈良県高田こども家庭相談センター、生駒市、生駒市社会福祉協議会、天理教里親連盟の後援も頂き第2回の奈良県里親研修会を開催しました。

開催の主題は、様々な事情により家庭で育てることが難しくなった子どもたちを、温かな家庭環境の下で、一人一人の子どもに沿った養育ができる里親制度への理解と協力を得ること、また、里親同士の交流を深めること。

 当日は特に生駒市内からは里親に関心のある方を含め55名という本当に大勢の方のご参加を頂き、分科会も急遽一つ増やすなどをしなければならないほど、充実した研修会となりました。

 開会式では、里親会会長の挨拶の後、中央こども家庭相談センター徂徠おさむ所長より、「里親同志の交流を深め、実りある研修会にして欲しい」とのご挨拶かあり、引き統いて、同センター相談課の倉西係長、里親制度についての詳しい説明の後、質疑が行われました。

 講義では、「乳児院における養育の実際について」と題し、いこま乳児院主任看護師・奥田たえ子先生より、乳児院での子どもたちの一日の生活の流れや、発達の視点からみた乳幼児の行動と養育の実際、また、里親委託を進めるにあたってのおおまかな流れについて講義を受けました。

 「子どもたちが病気などに屈せず、一生懸命頑張っている姿に接する度に、私たちもついつい情が移って、引き取られて行く時はとても寂しい気持ちでいっぱいです。でも、一日も早くいい里親さんに巡り会って欲しいということは、いつも願っています。まだまだ親に、家庭にめぐり合えない子どもがいるというのが現実です」と、涙ながらに締めくくられました。

 その後の施設見学は3グループに分かれて行われ、直接子どもと接することは出来ませんでしたが、子どもたちの愛らしい仕草に、ついつい時間を忘れ見入っていました。

 また、児童養護施設・愛染寮の見学グループは、子どもたちの生活の場所を初めて見せて頂き、「きれいなお部屋ですね。何人で使っていますか」などの質問が出ていました。

直線上に配置